シャーマンの秘密言語 [イニシエーション]


ツングース、ラップ、ヤクートなどでは、シャーマンの「秘密言語」があって、シャーマンは、イニシエーションでその習得が必須のものとなっています。

シャーマンは、儀式などで、精霊との会話で使います。
トランスになって、精霊を呼び出す「パワー・ソング」で使われることもあります。

シャーマンは、「秘密言語」を先輩シャーマン、もしくは、精霊から直接、教えられます。

「秘密言語」は、動物の言語、特に鳥の言語であったり、それに由来するものであったりすることが多いようです。
イニシエーションの時、動物の声真似を習得する場合もあります。

ヘビなどの呪術的な動物を食べることで、鳥の言語を習得することができるとする場合もあります。

「秘密言語」が鳥の言語とつながりが深いことは、「秘密言語」が音楽とつながりが深いということでしょう。

また、ツングースでは、シャーマンはトランスの間、どんな言語でも理解できると信じられています。


中世ドイツの女性神秘家である、ヒルデガルト・フォン・ビンゲンは、ヴィジョンの中で、人間の言葉とは違う天上の言葉を聞きました。
そして、彼女は、多くの聖歌を佐曲しましたが、その楽譜には、解読不可能な「知られざる言葉」も使われています。
彼女が聞き、使った言葉は、シャーマンの秘密言語と似たものでしょう。

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