雨乞いなどの自然現象のコントロール [様々な仕事の方法]


シャーマンは、例えば、雨乞いのように、自然現象をコントロールする儀式などを行います。


アフリカのツァム・サン族では、雨は、「雨の雄牛」と呼ばれる精霊が、「雨の足」で歩き回って雨を降らせると考えます。

そのため、シャーマンは、雨乞いの時、水溜りの水面下にトリップして、「雨の雄牛」を捕まえます。
次に、「雨の雄牛」を引き連れて天に昇ります。
そして、「雨の雄牛」を切り裂いて殺し、その血や乳を、雨として降らせます。


次に、ハワイのネオ・シャーマンであるサージ・カヒリ・キングが語る自然現象のコントロール法を紹介しましょう。
彼が「グロッキング」と呼ぶその方法は、精霊との人格的な交流を行うのではなく、自然の潜在的な波動パターン、つまり、その精霊と融合して、それを内面から理解し、意志の力でそれを変える方法です。

まず、自分の霊体に意識を移し、霊体離脱して、コントロールした対象の精霊と融合します。
次に、自分のふるまいによって対象を変えるように想像します。
そして、融合から自分の霊体へ戻り、自分の肉体へと戻るのです。

例えば、雨を降らす時には、天の水の精霊に波長を合わせて、それに一体化します。
そして、想像力を使って、雨を降らせることができるまで、自分自身を厚く重い層にするのです。

嵐を避けるためには、風の精霊に波長を合わせ、進路を変えます。
他にも、火の精霊に波長を合わせて、火事を鎮火させたり、火事の進む方向を変えたりします。
あるいは、土の精霊に波長を合わせ、地震の力を拡散させたりします。

サージによれば、自然そのものを好きなようにコントロールすることはできません。
ですが、霊的次元で進行しつつある潜在的な可能性として存在する動きに働きかけることによって、現実に大きな変化を起こすことはできるのだそうです。

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